この作品は、謎を読むというより「疑うこと」に取り憑かれる物語です。取材メモやブレストで散らばった言葉が、読者の頭の中でも勝手に組み上がり、いつの間にか自分まで陰謀論の共同執筆者になってしまう感覚がたまりません。真実へ近づいているのか、それとも恐怖そのものに誘導されているのか、その境界がじわじわ溶けていく読書体験を味わえます。
何気ない会話や違和感まで伏線候補に見えてしまい、ページを閉じても考察が止まりません。そして剣巫女シリーズでおなじみの彼女が姿を見せた瞬間、「世界は確かにつながっている」と思わず頬が緩みました。
伝奇、ミステリー、考察好きなら、この底なし沼に是非一度足を踏み入れてみてください。
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