主人公である青年には苦手なものがある。蝉だ。うだるような暑さ。彼らの声が響き渡る。またこの季節がやってきた。 しかし、いつもの夏とは違う。 「君」がいない。 もしかしたら、隠れている星のように、見えていないだけで、「君」はそばにいるのではないか。そう思う主人公。そんな彼に寄り添うように「蝉」がそばにやってくる。 ふわりとノスタルジックに語られる、これは彼と「君」の、ひと夏の物語。【レビューコンテスト応募】