「父はどこへ行くんだろう?」
そんな小学生らしい好奇心から始まった物語が、まさかここまで壮大な異世界冒険へつながっていくとは思いませんでした。
主人公・奏は、父親を追いかけてショッピングセンターのエレベーターに乗り込み、そこで異世界へ転移してしまいます。
最初は右も左も分からない異世界で一人きり。それでも魔法の本を読み、魔力を学び、探索を続け、やがて冒険者たちと出会って少しずつ世界を知っていく。
この作品の面白さは、奏が「異世界に召喚された特別な少女」として始まるのではなく、大好きな父親を追いかけていった結果、父親が隠していた異世界の秘密に巻き込まれていくところにあります。
しかも、読み進めるほど「父はいったい異世界で何者なのか?」という疑問が大きくなっていきます。
現代日本では普通の小学生だったはずの奏が、異世界では桁外れの魔力を持つ存在として注目されていく展開も楽しいところ。
トラス、フランツ、ナッティスたち冒険者との出会いによって、物語には「父を探す」という目的だけでなく、異世界で仲間を得て成長していく物語としての魅力も加わっていきます。
日常の延長線上に、実は異世界への扉がある。
そんな身近さと、魔法・冒険・異世界の壮大さが同居した作品です。
「父を追いかけた少女が、知らなかった世界と、自分自身の秘密を知っていく」
このタイプの異世界ファンタジーが好きな方にはおすすめです。
異世界に行くじゃなくて、近所の異世界に通ってるっていう距離感がまず好き。
奏が父を追いかけて異世界に入るところから始まるんですが、ずっと異世界にいるわけじゃなくて、普通に小学生の日常も続いてるのがいいですね。
学校に行って、また異世界にも行って……っていう、この行き来する感じも良い。
最初は何もわからなかった奏が、少しずつ魔法や向こうの世界に慣れて、自分から動けるようになる。
あと、父親はいったい何者なんだろう?っていうのがずっと気になるww
冒険だけじゃなくて、家族のこともちゃんと物語の軸になってる感じがしました。
気軽に読める雰囲気なのに、異世界のワクワク感もしっかりある作品でした!