異世界転移と大賢者というチートスキルという王道展開ながら、過酷な現実から解放された主人公が望むのは無双ではない。元の世界に戻りたいという動機は数多くあるが、その理由が未処理の業務というのは異色。主人公の判断基準は一貫して業務効率と期日で、このズレが本作の推進力になっています。仕事を最優先する主人公の判断は合理的であるが、どこか歪んでいて、その歪みを異世界という鏡に映すことで、現代の労働観を静かにえぐってきます。【レビューコンテスト応募】