世界観の解像度がめちゃくちゃ高くて、一気に引き込まれました!90年代のちょっとアングラな歓楽街の匂いや、ホームページの黒地赤文字のくだりとか「そうそう、あの頃!」という空気感が最高です。何より鈴ちゃんの、ただのお姫様じゃなく冷徹でタフな「女王様」としてのプライドがすごく格好いい。雪雉の傲慢だけど不器用な執着心も歪んでいて堪らないですし、シロハラさんとの絆にもグッときました。二人のこれからの関係性がとにかく気になります!
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本作はSMを趣味嗜好としてではなく、上下関係や保護欲の暴力性を丁寧に描かれています。救う側だと思い込んでいた男と、救われる存在にされた女。その歪んだ構図を、女王様と客という立場で反転させる。ヒールで踏みつける行為は支配ではなく、思い込みを剥がすための儀式に近いと感じました。平成初頭の空気感と共に、甘さよりも冷静さを描く大人向けのロマンスです。【レビューコンテスト応募】