「愛だけは減価償却しない永遠の無形固定資産だ」
この一文がとても印象に残りました。
拓人と美琴。
二人の出会いから結婚、子どもの誕生、そして念願のマイホームまで。
決して裕福ではなくても、布団を干したり、手を繋いで散歩したり、家族で食卓を囲んだり。
そんな何気ない日常の積み重ねこそが「幸せ」なのだと感じさせてくれます。
冒頭に登場するドイツ語の「君と一緒ならなんでも楽しいさ」という言葉も素敵です。
特に面白かったのは、財務系の仕事をする拓人らしく「愛」を無形固定資産にたとえてしまうところ。
ロマンチックな話なのに、突然ものすごく現実的な言葉が飛び込んでくる。その独特なユーモアが妙にクセになります。
ただ、タイトルは『交換できるちゃむ!?』。
あまりにも幸せで穏やかな第1話だからこそ、逆に気になる。
この「永遠の愛」に、この先いったい何が起こるのか。
幸福な家族の物語として始まりながら、どこへ連れていかれるのかまったく予想できない。
その不穏な期待感も含めて、続きを読みたくなる第1話でした。