赤いペンダントの力で空を飛び、銃弾すら止めるスーパーヒロイン“シルフィーガール”へと変身してしまった女子高生・高原みな。
その力は強すぎて、倒されることも捕まることもほぼ不可能――まさに“ぼくのかんがえたさいきょうのすーぱーひろいん”。
だが本作の魅力は、ただの変身バトルでは終わらないところにある。
科学オタクの同級生・佐々木と共に、「なぜ変身できるのか」「なぜ飛べるのか」という超能力の根拠を、地道な検証と推理で解き明かしていく過程が面白い。
昭和特撮のオマージュが散りばめられた戦闘シーンと、科学・化学考証を軸にしたミステリー要素が絶妙に融合し、“変身ヒロイン×学園SF”という新しい味わいを生み出している。
安心して読める強さと、じわじわ広がる巨大な謎。
エンタメとしての軽快さと、設定の緻密さが同居する一作。