プロローグの「ポテチの味がしないことで、彼女との思い出を護れている」という切なくも美しい独白が、まず読者の胸を強く締め付けます。
そこから描かれる過去は、身を切るような理不尽の連続。周囲の悪意が強ければ強いほど、レオンが内に秘めた「トパーズブルーの瞳」と「一族の誇り」の輝きが際立ち、彼がこの逆境をどう覆していくのか、応援せずにはいられない爆発的な推進力を持った導入部となっています。
特に「生存」が「罪」とされる呪われた宿命の残酷さが良かったです。
レオンが能力を発揮し、仲間を救おうとすればするほど、背後の「狼の影」が同期の命を奪ってしまう。
そして「自分だけが生き残る卑怯者」として周囲からさらに蔑まれるという、あまりにも残酷な負の因果関係の設定が秀逸です。
この絶対的な孤独が、彼のキャラクターに深い魅力を与えています。