辺境の村の酒場で歌うエミリーは、突然現れた謎のリュート弾きヴィードに歌の才を買われ、“身請け”されることに。
興行の旅に出た二人だったが、ヴィードには何か秘密があるようで――。
勝気で自分の気持ちに正直なエミリーと、飄々としているもののどこか翳のあるヴィードの掛け合いは楽しく微笑ましく、ぐいぐい迫る少女と、相手を憎からず思いながらも歳の差ゆえに素直に受け入れられない年上男性という、王道ゆえに無敵な関係性が堪能できます。
争いを憎み平和を願い愛を信じる二人の姿にも、心揺さぶられずにはいられません。
自分の正しさを信じて疑わない敵役にも、「こういうヤツ現実世界にもいる!」と思わされる生々しさがあります。
住んでいる国や生まれた国がちがうというだけでひとを差別する発言が横行するこの時代にぜひ読まれてほしい、ときめきとメッセージの詰まったイケオジ・ファンタジーです!
酒場で歌う少女は、中年楽士に見出され、一緒に旅に出ます。
イケオジ……皆様はどういうイメージを抱いておられるでしょうか。
歳を重ねた魅力、謎や影を感じさせるたたずまい、女性に優しい心遣い、特技があり、強くて守ってくれる、等々。
本作品のヒーロー、ヴィードはまさしくイケオジですよ! 楽器が弾けるというだけで、ポイントが高いです。
ヒロインのエミリーも魅力的で、旅を通して、ふたりの関係が少しづつ変わっていきます。
歳の差パートナーがお好きな方に、是非オススメしたいです。
イケオジコンテストに参加されている本作品を皆で応援しましょう!
【レビューコンテスト応募】
自分にも書けるかなと、コンテスト開催発表の直後からあれこれ考えて、結果として「無理!」と判断した私ですが、「これこそがイケオジなんだ」と納得の本編です。
主人公はあくまで女性、それは間違いありません。
しかし、イケオジは彼女の歌も魅力も何倍にも増幅して相手に届けるという名バイプレイヤーぶり。
何となく抜けているようで、それでいて決めるところは決める、絵に描いたような謎多きイケオジなのです。
かと言って、女性に魅力がないのかと言えばそんなこともなく、彼女とイケオジの軽快でユーモアたっぷりな掛け合いも読みどころのひとつだと思います。
まだストーリーは始まったばかりですので、ぜひ一緒にこの物語を追いかけてみませんか?