暗闇に目が慣れた状態で見る光は
いつも以上に眩しく感じる
暗い生活に突如として差した光は
少女の心を動かすのに十分過ぎるほどの光量だった
少女は今までだって努力を怠ってきたわけではない
優秀な姉との比較に耐えながら、
才能の壁に押しつぶされそうになりながら、
「私は私だ」と叫ぶための努力を積み上げてきた
恋は人を変える
みんなに認められたいが、
あの人に認められたいに変わる
飲み込んできたはずの現実が、
喉にひっかかるようになる
伸ばさずに握りしめていた手を、
高みへと伸ばすようになる
頭に残った感触が突き動かす
あの日に浴びた光を、もっと浴びたいと願う
ひどく脆い崖を登っている自覚はあった
それでも少女は
登ることをやめられなかった
魔法の才能がない少女ミライを描いた異世界ファンタジー作品です。
落ちこぼれのミライが銀髪の少女ナノと出会い恋に落ちる百合作品。
ミライの心の移り変わりが丁寧に描かれる恋愛要素、魔法を駆使したバトル要素、そして曇らせ。
様々な要素が組み込まれ、それぞれが喧嘩することなく見事に調和しています。
女の子を好きになる女の子の話なので百合ではありますが、どなたでも楽しめる作品だと思います。
この作者様の作品はきちんと構成が組まれているので、序章から完結までの流れがとてもきれいです。
本作で一人の少女の恋の行方を見届けてみてはいかがでしょうか。
魔法学園の落第生、ミライ・プロジーナ。
魔法の授業の成果は、控えめに言っても悲惨そのもの。
卒業後も活躍を続ける優秀な姉と比べられ、周囲から呼ばれるのはいつも『アリエル先輩の妹』。
彼女自身を『ミライ』として見てくれる人はほとんどいません。
「今日こそみんなに『ミライ・プロジーナ』として認めてもらいたい……」
彼女はそれを目標に、日々努力を重ねていきます。
そんな彼女を変えたのが、ナノと名乗る一人の少女との出会いです。
初めて自分を『ミライ』として見てくれた。
これまで積み重ねてきた努力を認めてくれた。
その喜びはやがて憧れや感謝だけでは収まらなくなり、ミライの中で日に日に大きくなっていきます。
これは、誰かの妹ではない『ミライ』としての未来を掴もうと、彼女が懸命にもがく物語。
純粋すぎる願いゆえに道を誤り、それでも手を差し伸べてくれる仲間たちとともに、最後には自分自身の『ミライ』を掴み取っていく物語です。
そしてもう一つ。
少女同士だからこそ生まれる、どこかくすぐったくて、温かな心の交流の物語でもあります。
この物語を読み終えた時、あなたの心にも新しい『ミライ』が生まれることを、切に願っています。
落ちこぼれの魔法少女は、不思議な少女に出会う。
少女からは甘いせっけんの匂いがして、心地よく鼻腔をくすぐる。
少女に魅了された魔法少女は、彼女との再会を願った。ポケットにしまった不思議な指輪を感じながら…。
エレナ様の百合ファンタジー第2作目ですぞーーーー!!
しかも、1作目と繋がっているという、エレナ様ファンなら涙を流して喜ぶ内容だ!
もちろん、単品作品としても問題なく楽しめる内容となっております。
エレナ様は百合の伝道師として、本作“も”素晴らしい百合作品となっております。
ですが、普通の百合物語ではありません!青春もあり、バトルもあり、ダークな展開もあり、盛り沢山の内容となっております。
そして、本作を読み切ったあとは、是非、他の作品も読んでみてください。貴女も、エレナ様ファンになりましょう…。
はぁ…。ハラハラドキドキの本作でしたが、やはり尊い…。
ファンタジー世界の魔法学園に通うある少女。
彼女は優秀な姉がいたせいで、何をするにも比較され、落ち込む毎日を送っていたが、ある日迷子になった森で認めてくれる少女に出会ったことで――
というお話なのですが。
まずこの作者さんの書く物語は――読ませる力がかなり強いです。
しかも、続きが気になるから読ませるじゃなくて、キャラクターの感情を追いたいから読ませるタイプなんですよね。
そういうのが好きな人はお勧めです。
勿論それだけではなく、伏線の張り方も上手です。いや、これは伏線なのだろうか、表線なのではないだろうか(悩)
この表線の張り方は大変上手だと思います。
しかし、外部に評価軸を委託している彼女が本当に自由になれる日は来るのでしょうか……(まだ完結していない)
それが私は心配です。