本作品は「トワイライトチョコバーガー」というお題から作品を書く企画に提出された……いやいや、この無茶ブリからこのクオリティの作品をひねり出せますか? 出せる? ネ申ですか?
B級ホラー映画のようなシチュエーションなのに、読後感は完全に正統派ホラーである。考えてみれば、(本来の意味での)B級ホラー映画とは「クオリティが低すぎて視聴者を恐怖させられない」作品であって、シチュエーションとは無関係である。作者様はその錯誤を、上手く利用したと思えてならない。無論、ギャップでより恐怖を増すために。
容赦のない追い詰め方も、理不尽な因果関係も、それに対する犠牲者の反応も、実にリアルだ。何より、その中心にそびえ立つ「人語に聞こえるだけの咆哮を放つモンスター」こそが最もリアルなホラーであろう……残念ながら、似た連中は現実にも存在するので。