第一話「考古学マニアの憂鬱と、一万円の球体」の展開スピードが痛快だ。オカルト好きの高校生・蓮がネットオークションで落札した謎の金属球が、静電気に触れた瞬間から部屋ごと時空を歪ませ始めるという急展開に、一気に引き込まれる。そこに現れるのが、西暦500年という全く異なる進化を遂げた世界線の天才研究員エレナ。彼女が蓮を無邪気に「原始人」呼ばわりする掛け合いのテンポがとても心地よく、緊迫した状況なのにどこか笑ってしまう空気感が絶妙だ。ペーパークリップ一本で危機を回避するアナログな解決法も、ハイテク設定とのギャップが効いていて面白い。世界線を超えたオカルト少年とポンコツ科学者という凸凹コンビの今後の掛け合いがどう転がっていくのか、続きが気になる。