タイトルの混沌感が作品を表しています。
スゴイセンスです。
本作は、「吾輩は猫である」という古典的な名作のパロディから始まり、前世の「鬼畜リョナゲームの贖罪」というあまりにも業が深く、外連味のある設定への落差に、釘付けにされる一作となります。
ゲーム部分が、いわゆる「胸クソ」の要素を持つため、懸念、不安に思うところですが、そのハードでシリアスなダークファンタジーの状況下でありながら、主人公の見た目が「愛らしい猫」であるというシュールさに、ギャップがもたらす程よいコミカルさを感じることができます。
劇薬を中和する清涼剤のような。
要素をまとめると、「猫転生」×「ダークな自作ゲーム世界」×「贖罪」という、一見バラバラではありますが、これらを破綻なくエンタメへと昇華させ、読者の予測を裏切り続けるストーリー展開を構築していることが、作者様のセンスになります。
猫という特権を活かしたキャラクター性もプロットの巧さをあらわしています。
前世で描いた鬼畜ゲームの世界に猫として転生した主人公が、かつて己が生み出した過酷な運命から魔女たちを救うため、ゲーム知識を武器に奮闘する贖罪のダークファンタジーコメディ。
タイトルで嫌煙するのはもったいない、まずは一度お読みいただき、吟味いただければと思います。
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