これはある「お題」にそって書かれた物語。
タイトルである「トワイライトチョコバーガー」がそれだ。
バーガーだから言うわけではないけれど、このお題をこう料理するのかという驚き。
導入はいたって真面目なのである。
ダンスと音楽の巨匠が立ち上げた「T.C.B(トワイライト・チョコレート・バーガー)プロジェクト」。
そのガールズユニットのメンバーに選ばれるために日夜頑張る少女たちが描かれている。
しかし、この筆者がこのまま終わらせるはずはなかった。
いや、終始シリアスな名作も書かれる先生ではあるのだが。
今作に関しては、そのまま終わっていない。
ゆっくりと立ち上がるチェ・ビンチョス。
彼は翔んだ。
あなたは今日、新たな伝説が誕生する瞬間を目撃する。
志乃亜サクさんファンの皆さんはよくご存知でしょうけれど、頭からボケ倒す話がいつものパターンで、たまにクソ真面目な展開で延々引っ張っておいて突然ボケるパターンを混ぜてきます。今回はこっちです。JYPが多分モデルのプロデューサーの元でアイドルを目指す主人公が、ライバルたちとの彼我の差から焦りのあまりある事件を起こす……というサスペンス。
それが後半で、前半の緊張感をぶち壊しにする方向で展開するんですが……。今回は前半からボケの気配が漂いまくってるんですよ。「これは志乃亜サク失敗か?」って思わせて、でもオチを読むと大爆笑だし。結局前半のボケお漏らしも振りだったのかよちくしょう。
というわけでますます展開力に磨きがかかっている志乃亜サク劇場です。ぜひ読んで笑って。
【レビューコンテスト応募】