たまごの上を切ったような形のマグ。
この一文だけで、もうこの詩が気になってしまう・・・。
夏至の日、ふと思いついた「カン!」という音。
空き缶、マグ、爪で叩いたときに返ってくる音。
この作品の魅力は、ほんの小さな感覚を逃さない、そんな感性にあると思います。
「缶が鳴る」から「缶が鳴く」へ。
そして「かんらかんら」と笑う想像へ。
何気ないものを、何気ないままで終わらせないところが素敵です。
日常の小さなひらめきを、こっそり共有してもらったようなあたたかさがありました。
読後に余韻が残る、可愛くて澄んだ作品です。