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宿下墨写録 ─墨と全知の巻物と路川街─

宿下墨写録 ─墨と全知の巻物と路川街─

ずー

おすすめレビュー

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★★★
★27
9人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 一 十一
    815件の
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    ★★★ Excellent!!!

    怪しげな「全知」を巡るアジアン・ファンタジー

    「路川街」という流れ者が集う街の湿度の高い空気感や、他国の言葉を「ぴーぴー!ぱーぱー!」と揶揄する墨のちょっと偏屈で俗っぽいキャラクターから始まるのが非常にリアルで面白いです。
    そこからの、夜の暗殺者との対峙で見せる「格の違い」と底知れぬ余裕。日常の泥臭さと、異能の非日常感が絶妙なバランスで同居しています。
    主人公「墨」の圧倒的な強キャラ感が魅力的でした。
    普段は丸眼鏡に藍色のおかっぱ頭、金欠でオンボロ宿に泊まるしがない物売り。
    しかし、刃を突きつけられても一切動じず、それどころか言葉だけで少年暗殺者の主導権を完全に奪い去る、黄色の瞳の静かな威圧感が最高に魅力的です。
    「この男には勝てない」と読者にも一瞬で分からせる説得力があります。

    • 2026年6月21日 14:46