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  • 第三章 12月 ⑦への応援コメント

    読んでいて、酷く懐かしさを覚えました。

    雑然としていて、しかし淡々と進んでいく日常のリアリティ。

    大層なことを言ってみたところで、結局は自分一人では生きてゆくこともできない。子供だからそれで当たり前なのですが、世界はもっと広いはずなのに、どこにも行けない苦しさ。ここが自分の居場所ではないような所在なさ。漠然とした不安。

    一般的では無いのかもしれませんが、私も、とりとめもなく思考が走り続けてしまう質だったので、主人公の理詰めな思考が馴染み深くて、むしろそれが心地よく感じました。

    ひしゃげてしまったかのような自分の心の表面に指を這わせ、その歪んでしまった表面を確かめて、嘆き、でも一方で自分を信じられるような感覚。
    自己憐憫とも違っていて、…何というのでしょうね。

    当時の気持ちを思い出させてくれて、そして、決してあの頃が無意味ではなかったと、そう思わせてくれるお話でした。

    素敵な作品を、ありがとうございました。

    作者からの返信

    雨包おん様

     ご感想ありがとうございます。
    わたしが一番心配していた、主人公の理詰め思考突っ走りの部分に共感し、心地よいとまで思って下さって、大変嬉しく思うと同時に安心しています。

     主人公の感覚は何と名付ければいいものなのか、作者であるわたしにも良く分からないんです(笑)けれども、自分を侵食しようとする何者かには絶対屈しないと言う感覚はあると思います。バックボーンなのかも知れません。

     緻密に読み取って下さったことが強く感じられる素敵なご感想を拝読し、この作品を書いてよかったと心から思いました。
     本当にありがとうございました。



     

  • 第一章 10月 ②への応援コメント

    胸がちくちくする…学生、とりわけ女子学生特有の、あの窮屈さ…狭い教室に何十人も押し込めれてた、あの頃のじめっとした空気。静かに物語は進んでいるのに、何故か不安が止まらない。

    作者からの返信

    お読み下さってありがとうございます✨
    女子高なので余計にあの独特な女子感があるかも知れませんね。

  • 第一章 10月 ⑤への応援コメント

    とても惹き込まれました。

    単純ではなく、けれど繊細な問題に誰もが頷く答えなどあるはずもなく、結局、道徳という鈍器で叩かれる。
    それが正解なのかは分からないけれど、でも、そういう「正しいとされている」暴力的な何かで場を収めないと、きっと皆混乱して良くない方向に転がってしまうのかもしれないと、大人になった今は思います。

    叩かれた学生は、偽善的なものを感じつつ、諦めたり反発したり。口の立つ生徒は言い返す人もいるでしょうが、言語化できない子も多いでしょう…。

    様々な子が、凄く自然にそれぞれの動きをしていて、先生を含めてリアリティがあるので、読んでいて気持ちが学生の頃に引き戻されるようでした。

    続きも読ませていただきたいと思います。

    作者からの返信

    雨包おん様

    お読み下さってありがとうございます。コメントや作品のフォローまでしていただいて嬉しい限りです。

    わたしも今になって、大勢の生徒をまとめなければいけない先生の大変さが分かります。

    私小説である以上リアリティにはこだわったつもりですので、そこを感じ取って下さって嬉しいです。

    タグにありますように、主人公が理詰め少女ですので、理屈ばっかりに思われる部分もあると思います。読みづらいかも知れませんが、お付き合いくださるとありがたいです。

    本当にありがとうございました。
     

  • 第一章 10月 ⑤への応援コメント

    『95's』拝読しました。とても丁寧に作り込まれた作品で、感じたことを書かせていただきますね。

    まず語り手・花郁の一人称の呼吸感がすごく良かったです。刺繍の場面での「もう少し味わっていたかった」という感覚的な描写から始まり、彼女が物事を斜めから見つつも根は誠実、という人物像が数行で立ち上がってくるのが巧みだと思いました。

    「人でなしだ」と自嘲しながらも、実際には誰よりも状況をちゃんと見て考えている——その落差が花郁というキャラクターの魅力になっていると感じます。

    テーマの扱い方も丁寧でした。知的障害のある村崎さんをめぐるクラスの空気、水口さんの暴走、高浜さんの立場、そして石原先生と葉ちゃんの対立する正論——どちらか一方を単純な「正しさ」に寄せず、両方の言い分にちゃんと理があるように書かれているのが誠実だと感じました。

    特に石原先生の「配慮の言葉」に花郁が苛立つ場面、あそこの内面の揺れは読んでいて唸らされました。差別語をめぐる逡巡まで踏み込んでいるのは、なかなか勇気のいる書き方だと思います。

    情景描写も好きでした。『ちいさい秋みつけた』の歌詞がふと胸に入り込んでくる場面や、銀色の紙バッグが車のライトを映す描写など、物語の「事件」そのものより、その周辺の空気を丁寧にすくい取っているところに作者さんの筆の丁寧さを感じました。

    続きも読んでみたくなる作品です。花郁がこの先、村崎さんとどう向き合っていくのか、静かに見守りたくなりました。

    作者からの返信

    丹念にお読み下さっていることが伝わるコメントをありがとうございます。

    そんなにも理解していただき、そして期待していただいて嬉しい反面、そのご期待を裏切ることになりそうで、少々緊張してしまいます(笑)

    主人公が、あちこちに思考や興味が飛んでしまう、ある意味一貫性のないキャラクターなもので、読んで下さる方を置いてけぼりにしてしまう懸念もあります。

     いわゆる非の打ちどころのないヒロインにはしたくなかったもので、ちょっといかんだろう事もしてしまいますね。その点を受け入れていただけるかどうか不安ですが、最後まで書き通します。

     ありがとうございました。


  • 第一章 10月 ②への応援コメント

    筋違いな正義感、と言うより吊るし上げるチャンスを待っていたのではないかという空気も感じますね。

    現実問題として、そういう障害をもった子はいるけれど、この場合外野が口を挟むことではなかっただろう、と。

    作者からの返信

     お読み下さってありがとうございます✨コメントいただけて嬉しいです。

     なるほど、おっしゃる通り、確かにそう言う空気はあると思います。
     彩ちゃんに代わってあたしがガツンと言ってやる、と言う勘違いな正義感にばかりスポットを当てましたが。

     当事者以外がどうこう言うことではないのに、黙ってられない人も確かに存在しますね。
     村崎さんへの色んな鬱屈があったにしても、抑えられるほど成長してないのかも知れません。

    コメントをいただけると嬉しいな、と思っていましたので、本当に嬉しかったです。ありがとうございました❗️