重めの物語から派生したスピンオフでありながら、登場人物たちの関係性や技術の裏側を、笑いを交えて楽しめる作品です。
優弥を実験台にしようとする賢弥兄さんの危なっかしさ、清水玲奈さんの的確なツッコミ、鈴や彩の反応が重なって、テンポよく読めました。
特に面白いのは、ただのドタバタで終わらないところです。
出てくる器械や実験はかなり危なっかしくて笑ってしまうのですが、その奥には、人を助ける技術だからこその希望と怖さがきちんとあります。
賢弥さんはマッドで危なっかしいけれど、根底には弟を救いたい気持ちや、未来を変えたい願いがある。玲奈さんがそれを止めたり支えたりする関係も、とても良かったです。
コメディとして楽しく読めるのに、ふとした瞬間に元作品へつながる重みも感じられるところが魅力的でした。
笑えて、少しヒヤッとして、それでも最後にはこの人たちをもっと見ていたくなる作品です。