名だたる文豪たちの筆致や視点を、作者様の著された文章に載せたらどうなるのか? という非常に面白い実験的試み。いわゆるエミュレーション。
元の情報や話の流れは同じでも、それぞれの読み味は全く変わって感じられました。
ある文章では客観的な分析に、また別の文章では主観的な感想を込めて、はたまたホラー仕立てに……まるで元から別のお話であったかのように、違和感なく成立しています。
訳本の対訳のように、自分の書いた文を他の人が書いたらどうなるのか? という意味で、作文の勉強のようにも利用できる手法だとも感じました。
個人的には、クトゥルフのあの人と、点と線なあの人の文体が好きかもしれません。