冒頭の神馬の悲しい由来から、フミスケというキャラクターが生まれた背景にちょっとした重みを感じますが、本編に入ると一転して、ふたりのまったりした掛け合いがとても癒やされます。バナナを「中古」と言うフミスケのちょっとしたツッコミがクスッとさせてくれました。
迷子のうさぎを助ける場面では、フミスケの「描く魔法」のスケール感が一気に広がり、子供向けの絵本のような爽快感がありました。難しい言葉を使わず、誰でも読める優しい文章なのも、概要にある「疲れた時に見てほしい」という願いに合っていると思います。
海への大冒険がここからどう広がっていくのか、力を抜いて読み進められる温かい一作でした。