人間と動物の狭間の存在、谷木ジュリアスが「差異」から世界を眺めている物語。仔細な生活描写は読み手に親近感を持たせる一方、「差異とは何か」をハッキリと見せつける。マクレガー洋への想いを噛み締め、己のアイデンティティへ帰っていくラストには、「我々は何者でどこへ行くのか」という問いかけを感じ、たった一万字弱の作品でありながら考えさせられるものがありました。【レビューコンテスト応募】