村重あゆちは美少女転校生のミソラと仲良くなり、彼女との親交を深めます。
その様子はまさに高校生が青春しているほほえましい光景。
そんな平穏な日常には異物が存在していました。
それは巷で世間を騒がせる『夜雨の殺刃鬼(レイニー・ブレード・キラー)』という存在。
物語が進むにつれて、所々で不穏な感じがにじみ出てきて……。
本作は現代ファンタジーでありながら、ホラーのような不気味さも持ち合わせています。
それでいて、ミステリーのような驚きを楽しむ要素もあります。あっと驚く仕掛けが仕込まれており、それが終盤にて発動するのです。
夜雨の殺刃鬼を軸に、少女たちの想いが交錯する……!
彼女たちがたどる運命をぜひ見届けてみてください!!
雨の夜に現れる『夜雨の殺刃鬼』という都市伝説が囁かれる町を舞台に、村重あゆちと謎めいた転校生との出会いが描かれる開幕。各話タイトルに塗りつぶされた記号(■■、□□)が伏せられているのが目を引き、伏せられた言葉そのものが秘密を抱えるヒロインの正体を暗示する仕掛けになっているようだ。
レビュアーが評するように、現在のWEB小説のトレンドに必ずしも乗らず、平成期のノベルゲームを思わせる不穏でダークな空気感を持つ点が本作の個性だ。怪異を狩る少女、人を斬る少女、そして妹を守りたい姉という構図が示すとおり、単純な学園ファンタジーではなく、姉妹それぞれの事情が静かに絡み合っていく群像的な厚みを感じさせる。
完結まで執筆済み・毎日更新で連載中・全9話。『人狼奇譚』からの改稿という背景も含め、雨夜の都市伝説とすれ違う姉妹の運命がどう交わるのか、読み進めたくなる一作だ。
一気読みいたしました。
どこか懐かしい、平成の頃のノベルゲームの傑作たちを彷彿とさせる展開。
本作は、雨の夜に現れる殺人鬼を主軸に、全体的に、不穏さとシリアスをまとわせてたダークな現代ファンタジーです。
何よりも雰囲気が素晴らしく、現在のWEB小説のトレンドにはあえてのらず、古き良き伝奇を現代へ昇華させた一作となっています。
平成の、あの頃、ワクワク、ドキドキしながら、読み物を手に取っていたあの時代ならでは、創作物のよさをそこかしかに感じることができます。
雨夜の都市伝説と謎めいた転校生を軸に、すれ違う姉妹の運命が交錯していく、ダークで美麗な平成伝奇の系譜を継ぐ現代ファンタジー。
この字面で、感性が刺激された方はぜひお読みください。おすすめいたします。