高天原から追放され、神力まで封じられてしまったスサノオ。そんな彼について地上までやって来たのが、意思を持つ愛剣・トツカだった。
「バカ神」「ドスケベ神」と容赦なくツッコミを入れるトツカと、どこまでもマイペースなスサノオ。そんな二人が挑むのは、あの八岐大蛇退治。
力を失ったスサノオが知略を巡らせ、トツカの力を借りて巨大な大蛇に立ち向かう展開が面白いです。さらに天叢雲剣・ムラクモまで登場し、神剣たちの個性的な掛け合いも楽しい。
特に印象に残るのは、スサノオが「俺の相棒はトツカしかいない」と迷わず言い切るところ。普段は喧嘩ばかりなのに、いざという時には誰より信頼し合っている二人の関係が、この物語の大きな魅力だと思います。
日本神話を知っていても知らなくても楽しめる、テンポの良い神話コメディでした。