個人的にはかなり好みの作品でした。
高校生らしい理想論で終わらせず、言葉には意味があるのか(これは創作者なら一度は抱える絶望)をSFとして昇華させているのが本当に、すごく好き。
そして、伏線とタイトル回収が非常に美しい。PENを最初は脆弱に思わせておいて、最後にペンは剣よりも強しへ着地させたのはとても気持ちがいい。
しかも説教臭くなく物語そのものが答えになっている。ラストで主人公が再び公開ボタンを押すまでの流れも美しい。
それと、もう一つ。主人公の絶望に説得力がある。PVが増えても星が付かない。自分の作品や作品を置いているサイトそのものが過疎になっていく描写は、創作経験がある人なら胸が痛くなるほどリアル。
世界が滅びそうだからではなく、誰にも届かない感覚の積み重ねで筆を折る。この心理が丁寧なので、最後に理人が「ずっと読んでた」と打ち明ける場面が強く響いてきます。そこはもう本当にただただうまいなぁって。
そして、PEN。兵器なのに人を殺さず、ただ人生を文章として読ませるだけの兵器。素晴らしい。
この作品はSFでありながら、実際には文学とは何かを語る物語なのではないかと私は思いました。
すごいなぁ。
また高校生なんだよなぁ。改めて。
すごいなぁ
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