このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(95文字)
猫たちは、何か特別なものを望んでいたわけではありません。仲間と寄り添い、お腹が空けば皿を待ち、明日の朝を迎えようとしていただけです。そんな小さな日常を、人間の悪意があまりにも簡単に壊してしまう。ただ生きているだけの命を、人間の都合や悪意で奪ってよいはずがない。救えなかった命を忘れないために書かれた、悲しみと怒り。『僕達は生きているだけ』これは――その祈りの物語です。