明確な拒絶と罵倒をぶつけられながらも、相手の「瞳の奥の痛み」を感知してしまい、離れることができない主人公の切実な心理描写が非常に秀逸です。冷え切った部屋、薬の袋、枯れ枝のような腕といった不穏な記号が散りばめられ、ただの失恋小説ではない、より深い事情を予感させるサスペンスフルで切ない短編になっています。相手のために身なりを整えつつも、彼の「ストーカーかよ」という言葉を否定しきれない自覚があり、彼女の献身が優しさなのか、それとも呪いなのかという危ういバランスが魅力的です
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(159文字)
まず私のわがままに付き合っていただきありがとうございます!いつも通り、優しい文章。違うのは、優しいのに苦しい。温かい布団に潜ったらそのまま息ができなくなるような、そんな息苦しさを感じました。きっとこの二人の背景はたくさんあるんだろうけれど、描かれているシーンだけが『今』の二人なんだろうなと。そこから進みも戻りもできないんだろうなと。月並みですが、とても心が締め付けられました。改めて、書いてくださりありがとうございます!