生まれぬように抑えている、封じ込めている。それがついに破綻したのか、あるいは抑えていた報いか。恐怖は外から、戸を蹴破って押し入ってきた。それに怯える愛する人を救おうと、手を伸ばせども――。内と外とが渾然となる、決して見ては成らなかったおぞましさ。