音楽がすばらしいのは、ひとりでやるものじゃないから。いろんな人の人生を背負っているから。そう思える小説でした。三人の重なり合いに、じーんとしました。たぶん三人で重ねた音は、でたらめで、決してうまくなかったと思うのだけれど、うまくなくてもいいんですよね。不器用な音が聞こえてくる、いい小説でした。