元・貴族令嬢ルキア様が創り上げし、そのダンジョン。
過去に何人もの勇者や冒険者たちが挑戦したが、攻略者は皆無。敗者は哀れ、身ぐるみを剥がされパンイチにて敗走するのみ。
その理由は、一重二重に張り巡らされたルキア様の罠! 執拗にして狡猾かつ華麗な罠っ! うーん、今日もグレープフルーツジュースがうめぇですわ!
だがそんな難攻不落のダンジョンに手練れの挑戦者が来たる。次々突破される罠! やべぇですわ!
果たしてルキア様はこの挑戦者を退けられるのか……⁉
コミカルなストーリーと読み応えのある心理戦と、垣間見えるルキア様の過去や使用人ロンとの関係性が面白く読ませます。オススメです!
ダンジョンマスターの名は伊達じゃねぇですわ、なのです!
ダンジョンを攻略するのではなく、「作る側」を描いた発想がとにかく面白い作品です。
トラップ一つ一つに「なるほど!」と思わされ、ルキア様とロンが冒険者をどう攻略するのか、ページをめくる手が止まりませんでした。
特に、強敵ジタンとの頭脳戦は見応え抜群です。ただ強い相手を力で倒すのではなく、相手の性格や思考を読み切り、「トレジャーハンターだからこそ抜け出せない罠」を完成させる展開には思わず唸りました。
一方で、ルキア様が抱える過去や「自分の価値は自分で決める」という想いも描かれており、気づけば悪役ではなく応援したくなる主人公になっています。ロンとの掛け合いもテンポが良く、二人の関係性も大きな魅力です。
笑えて、驚いて、最後には続きが気になる。ダンジョンファンタジーが好きな方には、ぜひ一度読んでいただきたい作品です。
高飛車だけど憎めない没落令嬢のルキア様と、彼女を支えつつ弄ばれる(?)有能な従者ロン。二人が織りなす、一癖も二癖もあるダンジョン防衛劇です。
本作の最大の魅力は、冒険者の心理を巧みに突いたトラップの数々。強気なトレジャーハンターが「宝箱を開けずにはいられない」という人間の業を突かれ、抜け出せないループ地獄に悶絶する様は、テンポの良さも相まって思わずニヤリとさせられます。
しかし、本作は単なるドタバタコメディでは終わりません!
淡々と後片付けをこなす従者ロンの『隠された正体』が明かされる終盤、物語の景色は一変します。
容赦のない罠の裏側にある、意外なほど優しく爽快な読後感も見事です。
「ようこそ、私の夢と絶望のトラップダンジョンへ」――散りばめられた伏線と、主従の小気味よい掛け合いが収束する見事な結末を、ぜひその目でご堪能ください!
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