オカルト懐疑派のテンポの良い掛け合いから一転、終盤に訪れるシュールすぎる怪異の連打にページをめくる手が止まらなくなる、怖さと笑いが絶妙に入り混じった抜群に面白いホラーです!
素晴らしい筆力で正統派ホラーでも書けるはずなのに、それを捨ててコメディに振り切る。ただだからこそ面白くて笑える。あと、シリアス回がマジで良い話すぎて思わず私もUさんをアニキと呼んでしまいそうです。
読み始めた瞬間から、疑似ドキュメンタリー特有の「大真面目な語り口」と、次々繰り出される斜め上のボケの緩急に完全にやられました!怪異の考察をロジカルに積み上げていくのに、その足元では常にとんでもないことが起きているというギャップが絶妙で、思わず声を出して笑ってしまう場面が何度もあります。それでいて、切なさが胸に迫る瞬間も差し込まれてくるので、ただのコメディでは終わらせない筆力にも驚かされました。
中々通なオカルトとミステリーものです。ちょっとした店の本棚にありそうな感じです。〇〇ゲラーを彷彿とさせる展開があったり、水虫やCについて、詳しく載っておりますが、緊張と緩和を繰り返して読みやすく引き込んでくれました。是非、ご一読ください。