一本芯が通った騎士ガーロンは、捨て駒にされた挙げ句に退団処分にされます。
仕組まれた人喰い魔獣討伐戦によって、部下達を失ったガーロンは復讐を誓い、いざ魔獣の森へ向かいます。
道中で出会った喋る不思議なハルバード(斧槍)と出会い、そして、本当の敵へと近づいていく――。
何より素敵なのは、やはり主人公ガーロンです。
情に厚い漢であり、部下たちを想う人情に溢れ、無骨でありながらも現状を論理的に把握できる力を持ちます。
まさに年を重ねたイケオジですね!
そして、喋るハルバード(斧槍)は皇女様!
高い身分と不憫さを持った彼女と、ガーロンの掛け合いは軽妙で爽やか。
まさか、ハルバードに「かわいい」と言うことになるとは……。
世界観は、身分によって命の価値が異なる、封建主義です。
前線に出る騎士の過酷な実態が浮き彫りとなり、序盤からそれが示されるため、決して甘くない世界だと分かります。
だからこそ、ガーロンの人情が生き生きと輝き、彼の男気に魅入られます。
肝っ玉が据わったガーロンと、ハルバードになってしまった皇女様。
2人の関係をもっとみたいと思わせる物語と、軽快に次々と読ませる文章力が魅力の本作。
魔獣の正体と、ガーロンの割り切れない想いが複雑に交差する心理も読み応えあり!
イケオジの魅力を存分に味わってください!