まるでひとつの抽象画を観ているような作品。
それも未完成な。
ぼんやりとして、曖昧で、どこか歪んでいて、なのに美しい。
そばに寄って観た時と
すこし離れて観た時には
また別の見方が出来るような
そんな作品です。
作者・歩さんだからこそ描ける、独創的なアオハル。それがこの二千文字に詰め込まれております。
面白い。
趣がある。
ですが、見方、捉え方により、人それぞれの感想があると思われ。
あなたのこころに残る心象風景がどのようなものなのか。
一度読んでみては如何でしょうか?
─別談─
私が気になっている文字。
千文字削っても残した「職員室」
そして、最後に主人公の放った言葉の真意は?
私、思うに⋯⋯ゴニョゴニョ⋯⋯。
すごい。
ひたすら可愛く癒しを下さるモニカ姫さまシリーズとはまた違った文芸寄りの「小説って感じの小説」ですね(語彙力なくてすみません)。
亡くなった彼女の「未完成な自分」への焦燥と、どうあっても「友達を越えられない」のだろうと承知しながら描きとめてしまった姿に込められた凄まじい情念(怨念かも?)に魅入られます。
語り手の運動部の子も、想いにはこたえられなくても彼女のことは大事だったんだろうな、と。
もしかしたら想いにこたえられないのも、彼女を好きになれないのではなく「常識」に足を取られて動けなかったのかもとも……。
いろんな読み方ができる多角的な「深い小説」だなと思いました。
改めて作者様の引き出しの多さ、卓越した技術(色んなカラーの作品を書きわけられるなんてすごい)に圧倒されました。
これからも応援してますし、楽しみにしてます!
【レビューコンテスト応募】