受験生である主人公、山田の視点で語られる燕の話が印象的。燕の話をしているようで、山田の話にもなっている。果たして自分は、然るべき場所にいるのか。そんな山田の漠然とした不安は、一度でも「今の場所でこのまま頑張っていいのか」と考えたことのある人なら、心に引っかかるものがありそうだ。読後、妙に残る作品。