好きなとこ①緩急ある展開でずっと面白い!
タイトルだけ見ると「王道ラノベ?」「ギャグかな」って思うじゃないですか。違うんですよ。それはこの作品の持ち味のひとつにすぎないんです。
群馬だし、軽トラ走ってくるし、能力ないし……あってほしいものがなくて、何か出てきてもなんか違う。そんな期待と違う異世界転生はコミカルに始まります。でもそれだけじゃない。いくつもの意外性のある展開やシュール、シリアス、ドラマを挟み、胸を熱くする成長&冒険のファンタジーにも、残酷&葛藤のダークファンタジーにも姿を変えながら進んでいくのです。とにかく盛り沢山です。
また、構成もすごい。セリフやコマに描かれているものが、その後に続く展開の提示・伏線になっています。
好きなとこ②キャラクターたちを応援したくなる!
逃げたくなりながらも頑張るハルト。「魔王」を倒す旅をする赤城姫。残酷な仕打ちを受けても好きを忘れない茶釜。みんな優しい子ばかりだなと思います。だからこそ、対峙した障害・背負わされた宿命のもつ意味が大きくなります。
読みながら、解消された葛藤に「頑張った!」「良かったー!」とカタルシスを感じる一方で、繰り返し直面する障害や将来的に直面するであろう葛藤に対し「どうするの?どうなるの?」「ハッピーエンドになってほしい!」とすごく感情移入しました。キャラたちを、物語を、追っかけたくなりました。ここぞというシーンでのキャラたちの心からの叫びは、私の心にも刺さりました!
好きなとこ③群馬県の魅力がいっぱい!
「異世界一なにもない」って作品の蓋を開ける前から書いてあるのですが、2、3Pの見開き表紙の時点でキャラと世界観、そして群馬の魅力がいっぱい! もちろん物語内にも群馬県に実在するものが次々と登場します。わかりやすいものから、注意していないと知らずに通りすぎてしまいそうなものまで、とにかくたくさん。物語を楽しみながら群馬のことを知って、学べて、読者は「たくさんの魅力がある群馬」と認識を改めることでしょう。そして、県魅力ランキングも上昇すること間違いなし!
その土地のものって地形、気候、歴史とか色々なものが関わりあって生まれ、語り継がれ、残っているものだと思います。単なる観光名物だけでなく、幅広い知識に触れることができるのもとても興味深かったです。
「何もないんじゃない。何も知らないんだ」というセリフが印象的でした。群馬はもちろん、何も無いように見えるハルトだっていろんな良いところを持っているし、赤城姫の抱えるものやそれに纏わるもの……様々なものが「有ることを知っていく」物語なのではないかなと思いました。
脚本としても、視覚的な効果を強調した描写や大迫力・ド派手な演出がすごく盛り込まれていて、漫画という形で読んだときはまた新たな魅力が加わるんだろうなと思いました。
続きを読むには受賞してもらうしかないんだなって気持ちでいます。
ここで1巻終わりなの! ハルトも赤城姫もどうなっちゃうの! 手ちゃんとつないでないと、いつの間にか物の怪にすり替わっちゃうんだよ!
気になる~!!