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  • うしろのとらへの応援コメント

     不器用な家族の距離感がなんとも愛おしかったです。
     男親と息子、それも父親が職人気質だとこんな感じ。でも、確かに居ることに安心したりもしていたのだろうなと想像します。完全に理解できず、想像でしかないのですが。
     とらは、恐ろしく気を許せない隣人で、でも確かに運命を共にする仲間(家族)で、確かに守ってもらってもいる。父親とはそんな存在なのでしょうね。

    作者からの返信

    七洸軍さん、コメントありがとうございます。

    言葉にならないから別の形でつながろうとする、っていうのをずっと書きたかったんです。「いるか」「いる」って、会話でも確認でもなくて、体温の交換みたいなものだと思ってて。だから最後に残るのも言葉じゃなくて、重さと温かさだけにしました。

    わからないまま何かが伝わってたのかもしれない、って読んでもらえたなら、書いてよかったです。

  • うしろのとらへの応援コメント

    日常の中の深い喪失。この現実の中にある
    幻影と、過去の思い出の中にある慣性の行き来が
    途轍もない愛惜を齎しますが、それすらも
    淡々とした時間の流れの中の一点である。
    諸行無常の中にも確かに温度がある。それを
    強く感じますね。喪失は 終わり ではない。
    否応なしに流れて行く本流の刹那である。
    そんな事を思いました。

    作者からの返信

    小野塚さん、コメントありがとうございます。

    「喪失は終わりではない」って書いてくれたの、すごく響きました。この話、終わらせたくなかったんです。父が死んで、でも「いるか」って口から出てしまう。それは悲しみじゃなくて、もう身体に染み込んだ何かで。

    言葉を持たない人間が、言葉の代わりに体温を渡そうとする話を書きたかった。「いるか」「いる」って、会話でも確認でもなくて、ドア越しの体温の交換みたいなものだと思ってて。だから最後に残るのも言葉じゃなくて、重さと温かさだけにしました。

    諸行無常の中にも温度がある、っていう言葉、借りてもいいですか。自分が書きたかったことを、自分より上手く言ってもらった気がします。

  • うしろのとらへの応援コメント

    文芸部へのご参加、ありがとうございます。
    不器用な父親の愛情と、遺された息子の静かな喪失感が、具体的な「モノ」や「言葉」を通じて切なくも美しく描かれており、深く胸を打たれました。

    ■ 全体を読んでの感想
    子供の頃の「でかい手」の記憶から始まり、工場の火花、そして病院での小さな手へと移り変わっていく父親の姿が、非常にリアルで解像度高く描かれていました。決して直接的な愛情の言葉を交わすわけではないのに、確かな繋がりを感じさせる静かな語り口が、結末の一人の部屋での描写に深い余韻を与えており、素晴らしい純文学作品を読んだような感動を覚えました。

    ■ お題「象徴」の活用について
    本作では、お題である「象徴」が、不器用な親子の絆や絶対的な父親の存在感を読者に感じさせるために、極めて効果的で美しい形で配置されていました。

    ・「でかい手」【不器用な愛情と絶対的な父親の存在の象徴】
    子供の頃はただ怖かったでかい手が、工場で火花の中に突っ込んでいく姿を通して、家族を養う頼もしい手として描かれる。そして結末では、目に見えないけれど主人公のうしろにある、温かく重い「父親の存在そのもの」を象徴するモチーフへと見事に昇華されていました。

    ・妖怪の「とら」【捕食者か保護者かわからない存在の象徴】
    主人公が好きだった漫画のキャラクター「とら」。食べるという脅威(捕食者)でありながら守ってもくれる(保護者)という二面性が、酔って怒鳴っていた怖さと、静かに見守るような不器用な愛情を併せ持つ、父親という存在を見事に象徴しているように感じられました。

    ・「いるか」「いる」というやり取り【親子の繋がりと記憶の象徴】
    怒鳴る代わりに始まったこの短い言葉のやり取りは、不器用な親子の間の唯一の絆の象徴でした。父親が亡くなった後、一人きりの部屋で主人公が自ら「いるか」と呟き返事を待つ行為は、失われた父親との繋がりを求める切ない心の動きを象徴する、非常に美しく胸を締め付ける描写でした。

    ■ 最後に
    「愛情」や「悲しみ」という直接的な言葉を使わず、でかい手や漫画のキャラクター、そして短い言葉のやり取りという事物に深い感情を託して描き切った筆致に、深く敬意を表します。
    また部室にて、あなたの紡ぐ、静かで心震える物語に出会えるのを心より楽しみにしております!

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございました。

    書いているときは特に技法を意識したわけではないのですが、推敲を重ねるうちに何かが宿っていた感触はありました。偶然見かけたら企画でしたが、このように丁寧にお読みいただき恐縮です。ありがとうございました。