高校生の等身大の恋心がストレートに描かれており、読んでいるこちらまで甘酸っぱい気持ちで胸がいっぱいになる素晴らしい物語です。
主人公・春日のちょっと抜けたアプローチと、それに応える桜花の健気なリアクションの掛け合いが完璧で、一瞬で物語に引き込まれました。
春日の「不器用だけど男気のある」主人公像が特に魅力的でした。
きっかけ欲しさに教科書を隠すという古典的かつお茶目な作戦を仕掛けるものの、先生に見つかってクラスの笑い者になってしまう愛嬌が最高です。
しかし、廊下の男子たちの無遠慮な品定めから彼女を守るために「黙ってドアを閉める」という、咄嗟に男らしい行動が取れるギャップにとても好感が持てます。