愛という名前を持ちながら、愛されることを知らずに育った少女。そして、人間とはまったく異なる価値観を持つ謎の生命体。
二人が互いに「愛」とは何なのかを探していくという設定が印象的でした。
特に好きだったのは、二人の何気ない日常です。初めての食事に感動したり、一緒に砂浜で城を作ったり、相手のために料理を用意したり。
そうした小さな交流を通して、ロジリィが少しずつ変化していく様子に惹かれました。
一方で、物語が進むにつれて、二人の考える「愛」の危うさが浮かび上がってきます。
人間らしさとは何か。誰かを愛するとはどういうことなのか。
独特の感性で描かれた、可愛らしさと不穏さが同居する物語でした。