卒業祝いのヒッチハイク一人旅。
一見すると、自由で開放的な旅の物語に思えるのですが、読み進めるほどに「この先、いったい何が起こるんだ?」という不安がじわじわと積み上がっていきます。
特に印象的なのは、何気ない旅の描写と、その裏に漂う嫌な予感との落差。
タイトルの「高くて遠い青空」という言葉も、読み始める前と読んだ後では、まったく違う意味に感じられました。
まだ物語は序盤ですが、「彼女の身になにが起きたのか」という核心が非常に気になる構成。ニュース速報という現実的な要素が入ってくることで、物語が一気に生々しくなっていくのも印象的です。
短い話数ながら、続きへの引力はかなり強い作品。
この旅の先に待っているものが何なのか――。
怖いもの見たさも含めて、続きを追いたくなりました。