わたしの中学の美術の先生。
先生であり、芸術家だった。
美術コンクールとかに、出品している人だった。
物静かな人だった。
周りの先生に、この針金、美術先生が曲げたら、芸術作品になるんじゃないとか、イジられていた。
その先生が、ある日、上半身包帯だらけのハーフミイラ男になっていた。
作品作成中に、事故にあったらしい。
事故?
半分ミイラになるような、芸術作品って、何だろ?
何かの折りに、その先生の作品を見た。
錆びた鉄板の丸いステージ、
その上に錆びた椅子が溶接されただけのものだった。
コレが、ミイラになってまで、作ったものか。
そのボロい、スクラップのような芸術作品。
なぜか、ソレを忘れることがない。
このお作品。
偏屈で、タバコ臭い、キチガイと呼ばれる変わり者の美術の先生。そして、その授業が描かれている。
一見、明確な答えではないもの。
けれど、そのときは、それに注目し、なぜか、ソレが心に残る。
そんな体験が綴られている。
変わり者。
ソコには、信念がある。
だからこそ、その信念の切れ端みたいなものが、残るのだと思う。
ぜひ、お読みください。
あなたの中に残る切れ端。
ソレが思い浮かぶかもしれません。