本作の最大の魅力は「普通の旅行会社勤務の会社員」が主人公である点です。
身近な職業を主人公に配置し、「旅行会社」としての視点と知見を活かしたユニークな展開が、物語を牽引しつつ、気づけば、徐々に「世界を救う」という壮大な異世界トラブルへ巻き込まれていく毒=スパイスが、巧妙かつ刺激的です。
ファンタジーとしても丁寧で、奇抜な設定の力だけでなく、安定感のあるストーリーテリングも作者様の筆力ならではと感じます。
海外出張へ向かったはずの平凡な旅行会社員たちが、地図にない島から世界の命運をかけた「帰るための異世界旅」へと巻き込まれていく、等身大な視点が新鮮な冒険ファンタジー。
作品名に興味関心をくすぐられた方は是非、一度およみただければと思います。
おすすめいたします。