と或る町で、五年の間に突如住民が
失踪する事件が起きた。現状三件の現場には
いずれも
人形の耳 が
つまり、精巧に作られた 耳 が残されて
いたという。
この小さな事件記事に興味を示した三名の
ルポライターたちが、独自に突撃取材を
掛けて行く。
失踪者を出した家は何処も裕福で、営利
目的の誘拐の可能性もある。一方では何やら
その土地に纏わる 奇妙な噂 が。
唯一、証拠品として回収された 耳 の
存在がクローズアップされて行くと同時に
新たな 失踪事件 が起きるのだった。
新月の昏い夜に 右耳 を供える。
古い伝承 祠 御耳様 朝に参り夜に迎える
皿の上に 偽りの耳 を置いてはならぬ
義耳技師 御耳講
民俗学的ホラーの真髄に、思わず背筋が
寒くなる。そして作者の近況ノートに
貼られた数々の不穏な写真にゾッとする。
これは事件なのか、それとも ───。
ラストの衝撃に、鳥肌が立つ。
怖いもの見たさの強者、そして本格的な
ミステリー・ホラーを欲する者は、
是非とも覗いて欲しい!