転移先は人類不在の宇宙文明ど真ん中。
そこで主人公を迎えたのは、揉み心地満点の不定形宇宙生物・ヤマダさんと、築百年の木造ボロアパート「めぞん・プルガトリオ」
札束も現代知識も役に立たない世界で、ただ宇宙バラエティを眺めるだけのヒモ生活が妙に心地よく、ゆるい日常の中に“すこしふしぎ”がじわりと効いています。
着信するはずのないスマホ、怪しい宇宙商人、開かずの203号室──
奇妙な出来事が積み重なるほど、ヤマダさんとの関係が温かく感じられるのが魅力。
ゆるさと不穏さが絶妙に混ざり合う、ハートフルで希望のあるホープパンク宇宙譚です。