視覚、聴覚、嗅覚、味覚、そして心の奥底——あらゆる感覚が、現実を歪めた精神世界に飲み込まれる。
どこからともなく現れる怪物に追われ、助けは得られず、現実の痛みを伴う傷を負う。
助けてくれそうな人にすら、恐怖を抱いてしまう。
精神が一歩一歩、崩壊に近づいていくその局面で——
彼女は武器を手に取った。反撃を始めた。自らを脅かす怪物を処断し、自分の安全を守るために。
しかし、薬が見つからない。
たったひとつの、自分だけの救いが見つからなければ、世界はさらに歪んでいく。
すべては、まるで『沙〇の唄』のように。
他人の目には、いったいどちらが怪物に映っているのだろう?
けれど、今の私には、何もかもがもうどうでもいいのかもしれない。
自分だけの救いの方法も、自分だけの安らぎも、もしかしたら最初から——
過ぎ去った過去の美しさの中にしか、存在しなかったのかもしれない。
だから、私にできることは、ただひとつ。
変わること。
自分を変えるのか、それとも、この世界を変えるのか——
少女は、その選択を迫られる。