友美へ。
昔の私は、この体なんてどうなってもいいと思っていた。
父親にも、そのあとに出会った男たちにも、何度も奪われた。
守る価値なんてない体だと、本気で思っていた。
だから、生きることにも執着なんてなかった。
でも、あなたと出会った。
「生きて」
その一言が、私の世界を変えた。
男に奪われるくらいなら、
自分で終わらせようと思って首へ刃を当てたあの日。
あれは、死にたかったからじゃない。
あなたが大切にしてくれた、この体を。
あなたが「生きて」と願ってくれた、この命を。
初めて、自分の意志で守ろうとした日だった。
あなたはきっと覚えていないかもしれない。
でも私は、あなたに「生きていてくれてありがとう」と言われた日から、
少しずつ未来を信じられるようになった。
学校へ行きたいと思った。
海へ行きたいと思った。
来年の花火を、一緒に見たいと思った。
そんな当たり前の夢を持てたのは、全部あなたがいたから。
ありがとう、友美。
あなたが私を愛してくれたから、
私はようやく、自分のことも大切にしたいと思えた。
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