果たしてアナスタシア皇女は生きていたのか。そしてユーリの忠誠心は彼女を見つけ出すのか。真面目に20世紀最大のミステリーの一つに切り込んだ名作。
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ロマノフ家崩壊の悲劇を濃密に描きながら、「遺体が一つ足りない」の一点から本格ミステリーへと転じる構成がすばらしいです。暗号の筒や血文字といった道具立ても端正で、証拠が揃うほど疑いが深まる呼吸に、タイトルの意味がぞくりと立ち上がります。歴史好きにもミステリー好きにも自信を持っておすすめできる一作だと思いました。