男女比100対1という極端な世界観の中で、それでも「彼女が欲しい」という切実な願いから努力を積み重ねてきた叶多の動機が、ありがちなラブコメの願望充足ではなく一種の地道さとして描かれているのが面白い。
日本一女子生徒比率が高い学園を選ぶという発想自体が直球で笑えるが、出会うキャラクターがギャル、穏やかな少女、近寄りがたい完璧超人の先輩と一辺倒にならない造形になっており、第一話「春、新生活」から第十話「恋愛と結婚の常識」へと進む中で、出席確認や自己紹介といった日常の積み重ねがきちんと描かれている点が地に足のついた印象を与えている。
連載中・全10話とまだ序盤だが、毎日更新のテンポで一気に読み進められる。極端な設定を逆手に取った学園ラブコメとして、叶多の青春がどう転んでいくのか気になる作品だ。