正しいこととは何なのか。正しさの為なら間違っているものを排除してもいいのか、間違っているものを正す為に暴力を振るってもいいのか。答えはそう簡単には出せない。だがそれでも、正しくあろうとする者を不思議と憎めない事は意外と多い。
本作の主人公、浅岡ちゃん。決して悪い人ではないけれど、心配性にして過干渉で、ちょっと毒親気味のお婆ちゃんに育てられた彼女はある日、痴漢にあって一人の女性……リリカに助けられる。強くてかっこよくて、だがどこか危険な雰囲気を放つ彼女と意気投合していく浅岡ちゃんだったが……
ネタバレになるのでここでは伏せる。だが、展開とかオチとかを考えるに、本作の根底にあるのは『正しさと間違い』なような気がする。今目の前にある間違いを正せる手段が『暴力』しかないのならば、そこに頼るしかないのか?もちろん、反対する人だっているし答えはないんだろう。だがそれでも、本作の結末は『考えろ』と問いかけ続けている。