歴史の流れというか、「数種のホラー」がぶつかり合う展開についつい頬が緩みました。
代々続いていた酒蔵が潰れることになり、三百年間封印されていたという酒を開封してしまおうということが決まる。
しかし、伝統のものに手をつけようとしたことにより、「歴代の当主の霊」たちが姿を現すことに。
でもそれに祟られて終わってしまうような展開にはなりません。時代を象徴するような恰好の霊たちも一緒に酒の開封に立ち会うことに。
そして、その結果は……。
歴代当主の霊たちという、ホラーな存在までも巻き込んで、更なる「不思議なもの」に向かい合っていくという展開がとても面白かったです。
既に死んだ者たちにとってすら「未知」である何か。世の中の深奥に踏み込んだ雰囲気にクスっと笑わずにいられないブラックさがとても魅力的でした。