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塔の頂より流れる蒼白き姫君の唄

塔の頂より流れる蒼白き姫君の唄

武江成緒

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★42
14人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 二ノ前はじめ
    2888件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    招いておくれ

    このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(174文字)

    • 2026年8月15日 11:05
  • 小野塚 
    2181件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    蒼白き夜風に翻弄される屍者の───恋。

    蒼白い宵、森の中を吹き抜ける夜風と共に
    亡者の嘆きが響き渡る。
     塔の上の姫の許に届けとばかりに、哀愁と
    冷たい情熱を以って切なる願いを口にする。

     死霊は、招かれなければ室へは入れない。

    異教徒との戦いに敗れ、泥土と自らの血に
    塗れた騎士。幼い頃からの約束を胸に
    朽ち果てた姿で塔の下に佇む。
     夜毎に、冷たい墓から這い出しては塔の
    上の彼女を呼ぶ。

     戦地から還って来た騎士は、何の因果か
       魔性 となって戻ってきたのだが。

    塔の上の姫君は決して彼を招き入れる事が
    出来ない。それは死者を恐れたからでは
    なくて ────。


     一途な想いの皮肉な結末。

    蒼白い月が照らす塔の頂。漆黒の夜風に
    流れるのは

            屍者の嘆き だけ



    • 2026年8月14日 17:34