コロナ禍の「転売ヤー」という極めて生々しく社会的な題材から、一気にオカルトの深淵へと引きずり込む構成が秀逸です。
ホラー番組のスタッフという俯瞰的な視点があるからこそ、語り手であるNさんの焦燥感や、ラーメン屋の「不自然な静けさ」といった怪異の前触れがより不気味に際立っています。
「今だから言える」という時間差の演出がすごい。
「令和七年末」という現在から、3年前にお蔵入りにした動画を振り返るという二重の構造が素晴らしいです。「洒落にならない話はお蔵入りにする」と言っていた長田が、なぜ今になって公開を決意したのか、Nさんからのメールの存在を含めて、冒頭から強烈な牽引力があります